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 あらまし
 宗吉瓦窯跡は、四国で最も古い飛鳥時代(650年ころ)に生産を開始した瓦を焼くための窯跡群です。
 3基の窯で地元にある妙音寺の瓦を生産したのち、21基の窯を使って、丸亀市の宝憧寺や奈良県の藤原宮の瓦を大規模に生産していました。

 宗吉瓦窯跡周辺の地域では古くから「弘法大師が瓦を焼いていた」との言い伝えがあり、大正時代には窯跡の存在が知られていました。
 1991年、農道工事に伴う発掘調査で遺構が確認され、複弁八葉蓮華文軒丸瓦、偏行変形忍冬唐草文軒平瓦などが出土しました。

藤原宮の瓦と判明
 この
複弁八葉蓮華文軒丸瓦が、持統天皇が694年に造営した日本で最初の瓦ぶき宮殿「藤原宮」で使用された瓦と同一と分かり、「藤原宮」へ瓦を供給した瓦窯跡として1996年、国史跡に指定されました。
 当初、この宗吉瓦窯は「藤原宮のための官営瓦窯」と考えられていましたが、調査が進むとともに、藤原宮造営以前に地元の寺院に瓦を供給していたことが明らかになりました。これは地方豪族が自ら発願した寺院だけでなく、藤原宮の瓦生産に深くかかわっていたことを具体的に示す例とされています。 
※画像クリックで拡大表示

藤原宮に供給された
複弁八葉蓮華文軒丸瓦

藤原宮の再現イメージ (画像提供:奈良産業大学 藤原京CG再現プロジェクト)


ここは瓦生産コンビナートだった
 現在までに24基の瓦窯跡と工房跡と見られる掘っ建て柱建物跡の一部が見つかっており、当時としては国内最大級の規模でした。
24基の窯は山ろくの傾斜面をトンネル状にくりぬいた窖(あな)窯と呼ばれる構造で、そのうち17号窯は、全国最大規模で全長13メートル。ほかの窯より年代が古く、内部の構造も違うことが分かりました。
 このようなことから、ここ宗吉瓦窯は大量に瓦を供給するためのコンビナートだったと推測できます。

【発掘調査時の全景】

【17号窯の発掘調査】